【外壁材】ALCについて【外壁&屋根塗装 古河市】
2022.05.10 (Tue) 更新
茨城県古河市の
外壁塗装 屋根・鈑金専門店
かがやき塗装工業 です。
古河市を中心に地域密着で外壁塗装や屋根塗装、防水工事などを手掛けております。
先日のブログで、お家の外壁によく使われる外壁材を3種類ご紹介しました!
そこで、ご紹介した外壁材を3回に分けてより詳しくみていきたいと思います!
第3回目は、ALCについてです!(^^)
特徴やメリット・デメリットについて更に深掘りしていきましょう!
目次
ALC外壁とは
ALC外壁とは「軽量気泡コンクリート」とも呼ばれるコンクリートの1種です。コンクリートと聞くと、硬くて重いイメージを持たれるかもしれませんが、ALCは内部に気泡の穴があいており、水に浸すと浮くほど軽量な素材です。一般的には通常のコンクリートの約4分の1の重量となっています。
また、気泡に含まれた空気が層をつくり、熱の伝わりを抑制し、夏の暑さや冬の寒さから室内を一定の温度に保つ断熱効果が期待できます。
ALCは耐久性も高いため、建築の構造材料として戸建て住宅から高層ビルまで、外壁・屋根・床用などさまざまな用途で使用されています。
ALC外壁のメリット・デメリット
メリット
1.高い耐久性
まず1つめのメリットは、耐久性の高さです。
定期的にメンテナンスをすれば、50年程度は外壁張替などの大規模工事が不要というのは、大きなメリットでしょう。
現在の傾向は、30年ほどで家を建て替えるという考えよりも、メンテナンスをして50年近くその家に長く住むという考えにシフトしています。なので、ALCの耐久性の高さは非常に頼もしいものとなっています。
2.高い断熱性
2つめは、断熱性に優れ、季節の温度変化の影響を受けにくいという点です。
ALCは内部に無数の気泡を含んでおり、この気泡が空気の層をつくっています。
空気の層が外部からの熱を断つことで「夏は涼しく。冬は暖かく。」という住宅を実現しやすくしています。
さらに、断熱性を高めることで夏場や冬場のエアコンの使用量を減らし、電気代の節約にも期待できます。
3.優れた耐火性
次に耐火性に優れ、住宅の安全性を保持できるというメリットがあります。
主原料は無機質であるセメントやケイ石などであるため、炎や熱を受けたとしても燃えにくく有害物質が発生しません。
また万が一、隣家が火事になった場合などにも炎が燃え移る危険性を低くすることができます。
デメリット
1.吸水性が高い
主成分がセメントであるため、吸水性非常に高い素材となっています。
外壁表面を守る塗膜が劣化すると、ALC内部の気泡に水が浸入⇒冬場の寒さによって内部の水が凍結⇒凍結により水が膨張しひび割れが発生 といった現象が発生し、建物自体の耐久性を低下させる恐れがあります。
2.他の外壁材に比べて高価
ALCは、他の外壁材と比較すると新築時の平米当たりの単価が高価をなっています。
ALCは外壁材の中でも機能性が総合的に高い分仕方ないのですが、金額を元にライフプランをよく考慮した上で洗濯する必要があります。
ALCを外壁に採用する際の注意点
高耐久で優れた外壁材であるALCですが、採用する上でいくつか注意しておきたいポイントがあります。
1.「水」は天敵です!
先述したとおり、ALCは吸水性が非常に高く、それによる影響を受けやすい素材です。
塗装をする際には防水性の高い塗料を選択し、外壁表面を水から保護することが大切です。
2.定期的なメンテナンスが必要
塗装による防水性が失われると、しみこんだ雨水が外壁の内部にまで侵入して芯の鉄筋を腐らせてしまいます。
この鉄筋は無数の気泡を有するALCの強度を補強するためのものなので、錆が発生すると外壁自体の耐久性が低下してしまいます。
ALCの塗装のメンテナンス周期は10年です。
その家に長く住むためにも、前回の塗装から10年を経過する場合は、業者に外壁の状態を診てもらうのが良いでしょう。
3.コーキングの補修が必要
ALCを選択する上で留意しなければならないのが、外壁同士の「つなぎ目」の目地があるという点です。
目地にはコーキングが注入してあるため、サイディングなどと同様にその箇所も補修する必要があります。
サイディングよりもボードの幅が狭いので、目地の数が多くなり結果的に補修費用が高くなる場合もあります。
建物は四季の温度変化や地震などの外的要因によって常に働いており、その動きを吸収する役割を果たしているのが目地なので、外壁の塗装のメンテナンスと一緒にしっかりとコーキングの補修をしてあげましょう。
ここまで、ALCの特徴から注意点までいかがだったでしょうか。
外壁にALCを採用する場合は、その特徴と注意点をしっかりと理解した上で判断すると良いでしょう。
建物を長く持たせるには、正しいメンテナンスを施し、ALCの長所を引き出してあげることが大切です!
今回もお読みいただきありがとうございました(^^♪