『ダメ込み』とは?【外壁&屋根塗装 古河市】
2022.07.06 (Wed) 更新
茨城県古河市の
外壁塗装 屋根・鈑金専門店
かがやき塗装工業 です。
古河市を中心に地域密着で外壁塗装や屋根塗装、防水工事などを手掛けております。
皆さんは、「ダメ込み」という言葉を聞いたことはありますか?
塗装工事をやられたことがある方は聞き覚えがあるかもしれませんが、あまり聞きなじみのある言葉ではありませんよね。
そこで今回のブログでは、「ダメ込み」についてご紹介していきます!
ダメ込みとは
一般のお住まいを塗装する際、ローラーと刷毛を用いて塗装することはご存じの方も多いと思います。
ローラーは面積の広い部分、刷毛は面積の狭い部分に用いられます。
そしてダメ込みとは、外壁などを塗装する際に、細かい部分や狭い部分を先に刷毛で塗る作業のことを指します。
入隅や窓枠周辺や奥まった箇所など、ローラーでは作業しにくい箇所を塗装します。
なぜ「ダメ込み」と言うのかといいますと、ダメ(仕事のやり直し)が出ないように塗り込むことから、こうした名前になったといわれています。
塗装の場合の「ダメ」とは、「塗り残し・塗装が透けている・はみ出している・ペンキが垂れている」等のことを言います。
ダメ込みの種類、パターン
「ダメ込み」を指す作業には大きく分けて以下パターンがあります!
1.ローラーで塗る前に細かい部分を先に塗る
外壁や屋根など広い場所を塗る場合は、細かいところを刷毛で塗っておき、後で残った広い部分をローラーで塗装していきます。
刷毛もローラーも素早く塗れるため、作業を分担することで作業効率があがります。
先にダメ込みを行う場合は、下記のような場合です。
・サッシ周りのテープとの境目
・外壁の入り隅
・細かい部分の塗装
2.ローラーで塗る前に凹みを先に塗る
ALC外壁などのサイディングの中には、目地や溝などのへへこんでいる部分が1cm以上あるものも。
そのような目地には、ローラーがうまく入っていきませんので、刷毛で目地の奥を塗ります。
このように、ローラーで塗ることが出来ない外壁の目地や溝をあらかじめ刷毛で塗っておくことも「ダメ込み」と呼びます。
・ALC外壁やヘーベル外壁の目地やへこんだ部分
・大きな溝があるサイディング外壁
サイディングのタイル調目地の場合などは、目地の凹みが5mm以下なのでダメ込みをせずにローラーで塗装できます。
3.色分け部分(2回)
建物を塗装する際、各素材の境界になる部分がでてきます。
塗装と塗装で境界を分ける際には、先に片側をダメ込みして塗り込んでおき、後からもう一方をダメ込みします。
・軒天と外壁
・外壁を2色や3色に色分ける
このような場合にダメ込みを行います。
4.タイルなどの見切り
最近、アクセントでタイルが貼られている住宅が増えてきました。
タイルはサッシと同様塗装をしないため、避けて塗装をしなければなりません。
ただサッシと異なり、タイルはガムテープなどではうまく養生できません。
さらに艶のない素焼きのようなゴツゴツしたタイルが多いため、そのようなタイルに塗料が付くと落とすことが困難です。
タイルとの境界部分を綺麗に塗る際は、タイルを養生し、刷毛で凹凸の中に塗料が入っていくようにダメ込みをしていきます。
ダメ込み後は、他の同様ローラーで塗装していきます。
戸建ての外壁塗装
実際は、戸建ての外壁塗装では、ダメ込みとローラーは同時に塗っていくことがほとんどです。
ダメ込みの場所とはつまり、刷毛を使って塗る細かい部分の塗装が多いからです。
ですが、外壁塗装をするときに先にダメ込みをしておき、後からローラーで広い範囲を塗装する場合があります。
刷毛もローラーも持ってダメ込みをしながらローラーで塗装して仕上げていく、というやり方を好む職人もいれば、分けて行うのを好む職人もいます。
どちらの方式で塗っても問題はなく、明確な決まりもありません。
ただ、大雑把に言うと、マンションや工場などの広い壁が多い場合は、ローラーで単純に塗る作業が多くなり作業を分担した方が効率が良いといえるでしょう。
塗装の工程や作業の手順は職人次第で正解はありません。
まとめ
今回はダメ込みについてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
日常で耳にすることのない言葉ですが、塗装において重要な作業です。
皆様も、ぜひ知識のひとつとして覚えてみてください♪