基礎のひび割れ、そのままにしていいの?【屋根&外壁塗装 古河市】
2022.07.25 (Mon) 更新
茨城県古河市の
外壁塗装 屋根・鈑金専門店
かがやき塗装工業 です。
古河市を中心に地域密着で外壁塗装や屋根塗装、防水工事などを手掛けております。
ある日突然、自宅の基礎にひび割れが生じているのを発見したら、多くの方が不安に感じてしまうと思います。
しかし、ひび割れには様々な原因、様々な種類があり、基礎を補修すべき場合とそうでない場合があるのをご存じですか?
今回のかがやきブログでは、基礎のひび割れに関する基礎知識や補修の目安となる劣化症状やチェック方法などについてご紹介します!
この記事を読んで、基礎ひび割れ補修に関する正しい知識を身につけていただければ幸いです(^^)
目次
基礎とは
まず、お家の基礎とは、お家の一番下の部分を指します。
地面と建物の間にあり、建物を支えるコンクリート部分です。
これは、建物を建設する上で非常に重要な部分であり、この基礎がしっかりと作られていなければ、住んでいるうちに次々と影響がでてきてしまいます。
基礎が家に与える影響として、
・シロアリ防止
・耐震性
・湿気や気温
の3点があげられます。
詳しくはこちらの記事をご参照ください!
基礎がひび割れる原因
基礎にひび割れが発生する原因は、次のようなものがあります。
乾燥収縮
これが最も多い原因です。基礎コンクリートの打設後の乾燥が原因で、コンクリート内部の水分が蒸発し居、収縮することでひび割れが発生してしまいます。
気温の変化
コンクリートは、温度が急激に下がることで縮む性質があります。その際に生じたコンクリートの引張強度を上回るとひび割れが発生します。気温が高い夏場に施工された基礎に多くみられます。
不同沈下
地盤が悪い場所に建築された住宅に多くみられる症状で、地盤が不同沈下(地盤が軟弱なため、建物が均一でなく一方向に偏って沈下・傾斜する状態)することで建物が傾き、基礎に大きな力がかかってひび割れが発生します。
外壁のひび割れや雨漏りに繋がるケースも多く、傾きの度合いによっては日常生活にも支障をきたすほか、建物の安全性にも重大な問題が生じることが多いので注意が必要です。
地震
経年劣化や鉄筋量の不足などで基礎強度が低い場合には、地震によってひび割れが発生することがあります。
築年数の古い建物ほど発生することが多く、大きな地震の後には基礎にひび割れが発生していないかどうかを確認すると良いでしょう!
コンクリートの中性化
基礎の鉄筋はアルカリ性のコンクリートで保護されていることでサビを防いでいます。しかし、コンクリートは吸水性の高い素材なので、長い間雨や大気中の二酸化炭素に晒され続けると、コンクリート内部が中性化します。
そして徐々に鉄筋の保護機能が失われることでコンクリート内部の鉄筋が錆びて膨張し、基礎にひび割れが発生するようになります。
施工不良
様々な施工不良が原因で、コンクリートがひび割れしているケースも少なくありません。築年数が浅いのにも関わらず、基礎に複数のひび割れがみられる場合は、施工不良の可能性があります。
基礎のひび割れの種類
基礎のひび割れには、いくつかの種類がありますが、大きく分けると2種類です。
⑴ヘアークラック
・原則として「補修不足のひび割れ」に該当する。
・ひび割れ部分の幅が0.3mm未満の繊細なクラックで、基礎の表面にうっすらとしたひび割れが見える。
・基礎施工時の乾燥収縮で発生する場合と、基礎が徐々に経年劣化することで発生する場合がある。
・多数のヘアークラックが基礎の同じ面に集中して発生為ている場合は、何らかの構造的な不具合の可能性有り。
・この程度のひび割れは、コンクリートの特性上どうしても起こり得る現象のため、過度に心配する必要はない。
⑵構造クラック
・幅0.3mm以上0.5mm未満の「補修が望ましいひび割れ」/ 幅0.5mm以上の「著しいひび割れ」
・基礎の表面だけでなく、内部の鉄筋までひび割れが届いていたり、基礎を貫通して反対側の面までひび割れしていたりするので、このような場合には早急な補修や補強工事を要する。
・放置し続けると、経年劣化や地震などでさらにひび割れが大きくなり、建物の構造強度にも悪影響を与える。
また、ひび割れしている箇所からサビが発生している場合は、早急に補修が必要です。
基礎のひび割れから雨水が浸入し、鉄筋の腐食がかなり進行しているサインです。放置すれば、鉄筋の腐食がさらに進行していき、最悪の場合基礎の骨組みである鉄筋がだめになることで家の耐震性に問題が生じる場合もあります。そのため、ひび割れ箇所からサビがみられる場合は、早急に補修が必要です。
基礎のひび割れの補修方法
・シール工法
幅0.3mm未満のひび割れを補修する場合には、コーキング材(シーリング材)をお充填してひび割れを補修します。
ひび割れ部分から雨水の浸入や炭酸ガスの侵入を防止するためにも最も簡易的なメンテナンス方法ですが、仕上がりに少々難があります。微細なひび割れの補修方法なので、必ずしも必要になる物ではありません。
・樹脂注入工法
幅0.3mm以上1.0mm未満の場合には、エポシキ樹脂というものを注入して、コンクリート内部まで浸透させ、健全なコンクリートと同等の性能まで復元させます。
・Uカットシール材充填工法
ひび割れ幅が1.0mm以上の場合には、専用の電動工具を使用してひび割れ部分をU字型にカットし、溝にコーキング材などを充填してからポリカーセメントで埋め戻します。
・ビックス工法
ひび割れ表面に設置したパイプにゴムチューブを使用した特殊注入器具を設置し、ゴムの圧力で時間をかけてエポキシ樹脂をひび割れの億深くまで注入していく工法です。
・アラミド繊維シートの貼り付け
銅材の約7倍の引張強度があるとされるアラミド繊維シートを基礎に貼り付けて、その上からモルタルなどを塗布して平らで滑らかな表面にして仕上げます。
軽微なひび割れ補修に使用するには高額な費用がかかりますが、耐震性を向上させる役割が期待できるので耐震補強工事や公共工事にも数多く採用されています。
まとめ
基礎のひび割れが数多く発生しているとお家の地震の際の建物強度や、地盤沈下など不安に感じてしまいますよね。
ひび割れには種類があるため、ご自宅の基礎のひび割れに補修が必要かどうかは、基礎のひび割れ状態・進行具合、基礎にひび割れが生じた場合などによって見極めます。基礎にひび割れがあり劣化状態が気になるという方は、無料の劣化診断をおすすめします!お気軽にご依頼ください(^^)
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