
【外壁材】モルタル壁について【外壁&屋根塗装 古河市】
茨城県古河市の外壁塗装 屋根・鈑金専門店かがやき塗装工業 です。 古河市を中心に地域密着で外壁塗装や屋根塗装、防水工事などを手掛けております。 先日のブログで、お家の外壁によく使われる外壁材を3種類ご紹介しました! ⇒こちらから そこで、ご紹介した外壁材を3回に分けてより詳しくみていきたいと思います! 昨日アップした第1回目は窯業系サイディングについて、 そして第2回目の今回は、モルタルについてです!(^^) 特徴やメリット・デメリットについて更に深掘りしていきましょう! モルタル壁とは? モルタル壁とは、セメントと水と砂を1:2:5の割合(適宜調整する場合もあります)で混ぜ合わせた素材で形成された外壁材です。 主成分がセメントで形成されており、非常に丈夫なイメージを持たれるかもしれませんが、モルタル壁自体の防水性は低いという特徴があります。 そのため、モルタル壁は塗装で表面に防水性を持たせています。この塗装が劣化し、そのまま放置してしまうとモルタル壁が水に侵入しさまざまな劣化状況を引き起こします。 モルタルの大きな特徴は扱いやすく用途が広いこと。プロの職人でなくても使いやすいためDIYの素材としても用いられています。 主に使われるのは住まいの外壁やコンクリート壁の仕上げ材。また、土間や床の上塗りにも使われます。 モルタルを下地として塗った上にタイルを貼ると、接着剤としても利用可能で、さらにブロックやレンガを積むときには、空洞や目地など隙間を埋める材料としても使われています。 防水材が入っているモルタルは、ベランダの床材として、壁にアルミサッシを設置した際の隙間材としても利用できます。 モルタル外壁の種類 ・スタッコ セメント系、合成樹脂系およびシリカ系などの仕上げ塗材を5~10ミリ程度の厚さで吹き付けたもので、立体感があり、重厚感・高級感のある外壁となります。 塗装面に凹凸が多くあるため、汚れやすいことと、塗料の吸い込みが非常によく大量に塗料を消費してしまい、価格も高く作業に手間がかかるのが欠点です。 ・リシン 表面が細かい砂のようにザラザラしている砂壁状の外壁です。これは、塗料を吹き付けるときに一緒に砂粒を混ぜているからです。 仕上げ方法の中でも価格が安く、作業性が良いことから、1970年代から80年代にかけてモルタル外壁の仕上げ材として多く使用されてきました。 落ち着いた風合いが特徴ではありますが、壁面にひび割れが生じやすく、表面に汚れが付きやすいことが欠点です。 ・吹き付けタイル 表面が凸凹になるように異なる種類の塗料で1~5ミリ程度の厚さで吹き付ける複層仕上げです。陶磁器のような風合いをだす仕上げ方法で、吹付タイルの粒の大きさは、吹付ガンの口径の大きさによって変えることができ、質感を変えることができます。 塗料の性質により耐久性を高めた仕上げが可能で、弾性タイルを使用することでモルタルの弱点でもあるひび割れを起こりにくくすることができます。 塗り替え時は、リシンやスタッコに比べ、塗料の吸い込みが少ないので、とても塗りやすく作業時間が短く済みます。 ・ローラー仕上げ 安全性と作業性が高く、現在最も採用されている工法です。すでに塗り替えが行われているモルタル外壁やテナントの壁面に使われることが多いです。 パターンローラー仕上げは、様々な質感を表現することができ、目的に応じた仕上げ形状が選択できます。また、不燃性・防水性等の性能を付与することもできます。 ・左官仕上げ 左官職人がその場で塗って完成させることから『左官仕上げ』などと呼ばれ、コテ仕上げ・櫛目引き仕上げ等、様々な種類があります。職人の手作業による仕上げのため、温かみのある風合いや、デザインの自由度の高さが特徴です。また、吹付塗装による模様仕上げも可能です。 塗り替え時には、仕上げ面に吸い込みが生じるため、塗料が多く必要になることと、仕上がりが職人の技術に左右される点が欠点としてあげられます。 モルタル壁のメリット・デメリット メリット ・デザインの自由度が高く、意匠性に優れている 仕上げ方法にも種類があり、施工方法や混ぜる砂や繊維などの素材を組み合わせることで、たくさんのパターンを作り出すことができます。 特に左京仕上げなどは、さまざまな風合や質感を出すことができ、手上げならではの温かみも特徴です。 また、モルタル造形など、オリジナリティの高いデザインにすることも可能です。グレーというイメージが強い色も、さまざまなものから選択できます。 ・質感が良く味わい深い仕上がり ・金属製の外壁材のように壁表面が熱くなりにくい 金属性の外壁は、太陽光によって温度が上昇し、室内の温度上昇にもつながります。そのため、高価な遮熱効果のある塗料を塗る必要があります。 モルタルの場合は、金属のように温度が上昇することはありません。遮熱効果のある塗料を塗ることで更にその効果が増し、夏場の冷房にかかる費用の節約につながります。 ・壁に継ぎ目ができない 外壁材として人気のサイディングは貼り付けるパネルとパネルの間に継ぎ目ができてしまいます。モルタルは全体を塗ってしまうので、継ぎ目や隙間がないなめらかな仕上がりになります。 ・耐火性、耐久性に優れている モルタルの原料は、セメント・水・砂と全て不燃性なので、炎や高熱にさらされてもすぐに燃えることはなく、有毒ガスを発生することもありません。 また、台風などの強風による飛散物がぶつかっても、簡単に破損しない強靱さもモルタル外壁のメリットです。 サイディングのような目地がないため、見た目も美しく、複雑な形状の建物であっても比較的簡単に対応することができます。 デメリット ・熟練した職人が必要 細やかな部分や最終的な左官仕上げ、ローラー仕上げには職人の技術が必要です。また、材料によっては水分の吸収性に差があり、それも考慮して作業しなくてはならないなど、技術と経験が必要になります。モルタル外壁の出来上がりの善し悪しは職人の腕に大きく左右されるため、出来上がりの品質にばらつきが出る恐れがあります。 また、モルタル仕上げを外壁に施す家が減少していることや賃金の低下などの理由から、左官職人も不足しています。 ・ヒビ割れが発生しやすい モルタルの防水性能は高くありません。 何度も乾燥と湿潤を繰り返すような環境下では、ヒビ割れや剥がれなどを生じやすくなります。ヒビ割れや剥がれは部分から壁の中に雨水が染みこみ、建物の寿命を縮める原因となるのです。 少しのヒビ割れなら防水スプレーなどで対処できますが、ヒビ割れが進行してきたら塗り替えが必要になります。 ・汚れがたまりやすい 外壁は、強い雨や風邪にさらされると続けると、次第に汚れが生じます。風合いや手作り感を出すために表面に凹凸をつけたモルタル外壁は、他の外壁材と比べてホコリが溜まりやすくなってしまいます。仕上げも淡い色であることが多く、より汚れが目立ちやすいため、計画的なメンテナンスが必要になるのです。 ・セメントが主成分のためモルタル壁自体の防水性が低い ・工期が長く、高コスト 工程が複雑なため、他の施工期間が長くなってしまいます。そのため施工コストも高くなる傾向があります。また、定期的なメンテナンス費用も考慮しなくてはなりません。 まとめ モルタル外壁の特徴、メリット・デメリットについて解説してきました! デメリットの部分をみると、他の外壁材の方が良いと感じるかもしれませんが、昨今ではヒビ割れを抑制する弾性の塗料や、汚れを軽減する塗料やコーキング剤がたくさん販売されています。 また、ヒビ割れが入ってしまったとしても、適切なお手入れやメンテナンスを行うことでかなり長い期間持たせることも可能なのです! 外壁の仕上げは、建物の耐用年数にも関わってくるので、メリット・デメリットを理解し、コストの面なども含め総合的に判断したうえで、より理想に近い最適な外壁材を選択しましょう。 今回もお読みいただきありがとうございました(o^^o)! ⇒ご来店予約はこちらから ⇒古河ショールームへのご来店予約はこちらから
2022.05.08(Sun)
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